FXは差金決済取引ですので、いつまでもレートに変化がないと利益を生むことはできません。そのため特に短期の取引を目的としたFXで重要なのは、どういった瞬間に大きく動くかを理解しておくことです。レートは常に変動していますが、常に大きく動いているわけではありません。市場ではさまざまな出来事を材料にし、売買が行われています。
1ヵ月の中で重要度の高いものが、政策金利の発表、雇用統計、PMIなどです。為替も株と同様に、将来のことを予測しながら動いていきますので、将来的に有望な国の通貨は買われることになります。そして少しでも先行きに不透明感が出てくると、リスクを回避するために安全な資産への逃避が始まります。経済指数は毎日のように発表されていますが、必ずしもすべてが重要というわけではありません。
また、同じような統計でも国によって重要視されるものが変わってきます。例えばアメリカでは毎月のように雇用統計がお祭り騒ぎのように取り上げられます。日本でも失業率の発表はされていますが、日本の場合はアメリカのように大きな影響を与えることはありません。日本の場合は日銀政策決定会合や総裁の発言によって大きく動くことのほうが多いのです。
FXで売買するタイミングを決めるためには、どの国のどの統計が重要な意味を持っているのか把握しておくことも大切です。FXをすれば自然と経済についての情報に敏感になり、政治にも詳しくなります。