商売をしていますと、実際の売り上げと入ってくる金額が合わず、資金繰りに困るという事態が起きるものです。これは、売掛や買掛、手形などの信用取引があって、損益計算と現金収支が一致しないことから起きる現象です。売上も増加していて、利益もアップしているにも関わらず、資金が足りないと首をかしげたくなります。帳簿上では黒字でも実際には資金が不足していて、資金繰りをしなければならなくなるのです。
会社の現預金で対応できれば問題はありませんが、無い場合は資金の工面をしなけらば、倒産することになってしまいます。こうしたことが起きないためにも、資金繰りの管理は重要になります。季節によってお金の流れが大きく変動する会社や、売上金の回収と仕入や経費などの支払う期間が異なる会社などは、売掛や買掛、手形などの信用取引が多いため、お金の管理によって会社が左右されることになります。資金繰り管理には、1ヶ月・3ヶ月・半年・1年といった資金繰り表を作成します。
1年用は、会社の損益と利益で年間資金が滞りなく廻るのかどうかを見極めるためのものとなります。取引銀行などに年間の融資予定を依頼する際にも、必要になります。3ヶ月用は、実際に銀行に融資の申し込みをするときに、必ず用意しなければならない表となります。この3ヶ月の表は、過去3ヶ月の資金状況と、今後3ヶ月の資金の不足を算出した結果、必要になると考えられる資金を、銀行に借入申し込みをするために必要になります。